
「最近、ほうれい線が前より深く見える気がする…」
そんな変化に気づくと、鏡を見るときに少し気持ちが沈んでしまう方もいるのではないでしょうか。
ほうれい線は年齢による肌の変化だけでなく、歯並び・かみ合わせ・口元の使い方・生活習慣など、複数の要因が重なって現れます。
本記事では、ほうれい線の仕組みから、歯並びとの関係、自宅でできるケア、そして歯科医院で行える対策まで、順を追って分かりやすく解説します。
「ほうれい線と歯並び、実際にどれくらい関係するの?」と気になる方にも参考になる内容です。ぜひ最後までご覧ください。
目次
ほうれい線は「加齢によるしわ」と捉えられがちですが、実際には年齢以外にも多くの要素が関係しています。
最初に、ほうれい線がどのように形成されるのか、その基本的な仕組みを確認しましょう。

ほうれい線は、鼻の横から口元へ向かって伸びる「しわ」で、医学的には「鼻唇溝(びしんこう)」と呼ばれます。
年齢を重ねると、肌の弾力を支えるコラーゲンやエラスチンが徐々に減少し、皮膚が下方向へたるみやすくなります。
その結果として、ほうれい線が深く見えるようになります。
ほうれい線の進行には、日々の何気ない習慣が関わっていることも少なくありません。
代表的な例には次のようなものがあります。
紫外線に長くさらされた布が色あせるように、皮膚も日々の外部刺激に影響を受けやすいため、生活環境の見直しはとても重要です。
日常であまり表情を動かさないと、口元や頬まわりの筋肉が弱くなり、皮膚を支える力が低下しやすくなります。
また、
といった習慣も、筋肉のバランスを崩す原因となり、左右差のあるほうれい線につながるケースもあります。
一見、肌のしわと歯並びは無関係に見えるかもしれません。
しかし、口周りの筋肉や呼吸の仕方、口元の形態は、歯並びやかみ合わせと密接につながっています。

特に以下のような歯並びは、ほうれい線を強調しやすい傾向があります。
もちろん、これらが「必ずほうれい線を深くする」わけではありませんが、口元の印象に影響する可能性があります。
かみ合わせが悪いと、食事の際に特定の筋肉だけを過度に使うため、口元の筋肉バランスが偏りやすくなります。
このアンバランスが口元のたるみや疲労につながり、ほうれい線を強く見せるケースもあります。
口呼吸を習慣的に行っていると、口周りの筋肉がゆるみやすくなるだけでなく、口の中や肌が乾燥しやすくなります。
乾燥は肌にとって大きな負担となるため、ほうれい線を悪化させる要因になることがあります。
特に、
という方は注意が必要です。

矯正治療を考える際、多くの方が気にされるのが「ほうれい線は薄くなるのか、それとも濃くなるのか?」という疑問です。
ここでは、改善が期待できるケースと誤解されやすいポイントを整理して説明します。
出っ歯や口ゴボが改善されると、口元の影が少なくなることで、ほうれい線が気になりにくくなるケースがあります。
治療後に、
と感じる方もいますが、効果の現れ方には個人差があり、すべての方に当てはまるわけではありません。
抜歯を伴う矯正では、口元のボリュームが少し減ることがあります。
これが「老けて見えるのでは?」という不安につながりがちですが、実際には必ずしもそのような結果になるわけではありません。
顔全体のバランスを考えたうえで計画的に治療を進めていくことが大切です。
装置を付けると、口を閉じる意識が高まり、普段あまり使っていなかった筋肉が働きやすくなる場合があります。
その結果、口周りの筋肉が自然と動く回数が増え、表情が豊かになる方もいます。
ただし、これはあくまで副次的な変化であり、矯正の主目的は歯並びと噛み合わせの改善である点は押さえておく必要があります。
歯科医院では、矯正治療だけでなく、筋肉の使い方の改善などを通して口元の印象にアプローチすることが可能です。

歯並びや噛み合わせがほうれい線の要因となっている場合、矯正治療が根本的な解決策となることがあります。
代表的な方法には以下があります。
なお、矯正は美容目的ではなく「歯・口腔の健康改善」が基本であり、治療効果には個人差があります。
当院の矯正治療については、こちらで詳しくご紹介しています。
→🍃矯正治療のご案内
MFTは、舌・唇・頬の筋肉の使い方をトレーニングする方法です。
正しい舌の位置を覚えたり、鼻呼吸を促したりすることで、口元の筋肉を適切に働かせるサポートをします。
継続することで、口を閉じる力の改善や、口周りの緊張の軽減が期待できます。
歯科医院での治療と並行して、自宅で継続的に行えるケアも多くあります。
毎日の習慣が将来の予防につながるため、取り入れやすいものから始めてみましょう。

口周りは、動かさないと衰えやすい筋肉が多い部分です。
こうしたシンプルな動きを毎日数分行うだけでも、筋肉が刺激されます。
保湿を重ねていくことで、乾燥による小じわが目立ちにくくなることがあります。
マッサージを行う際は、肌をこすらず、やさしく動かすことが大切です。
口呼吸はほうれい線の悪化要因にもなるため、日常の中で次のような点を意識するとよいでしょう。
無理のない範囲で続けることが予防につながります。
矯正によって歯の位置や口元のバランスが変わるため、一時的に気になるケースがあります。
ただし、多くの方は治療の進行とともに気にならなくなり、悪化とは言えないことが多いです。
一般的な目安としては、治療期間が6か月〜2年程度、費用(自費の参考)が80万〜110万円ほど(税込)です。
装置の種類や口腔内の状態、通う歯科医院によっても大きく異なるため、詳しくはカウンセリングで確認することをおすすめします。

ほうれい線は加齢だけでなく、歯並び・噛み合わせ・習慣など、複数の要素が重なって現れます。
矯正治療やMFT、自宅でのケアを組み合わせることで、口元の印象が変わる可能性があります。
「自分のほうれい線は歯並びが関係しているのかな?」と感じている方は、まず歯科医院で相談し、自分の状態に合わせた対策を検討してみてください。
当院(星ヶ丘リーフ歯科・矯正歯科)では、矯正や補綴、根管治療などを担当する歯科医師が連携し、患者様の状態に合わせた無理のない治療方法をご提案しています。
マウスピース矯正についても、これまでの経験をもとに幅広いケースへの対応に努めています。
→🍃矯正治療の症例一覧
ほうれい線や歯並びが気になる方、他院で抜歯が必要と言われた方も、まずはお気軽にご相談ください
当院では患者さまの歯並びや噛み合わせ、口元に関するお悩みを事前にオンラインでお聞きし、その原因や対処法を丁寧に分かりやすくご説明します。
初回診療をオンラインでできるため、スピーディーかつお気軽にご相談いただくことが可能です。
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