コラム

Column

骨粗しょう症で歯が抜けやすくなる?歯科治療の注意点と50代から意識したい「骨活」

「年齢のせいか、最近歯が浮く感じがする」
「かみにくさを感じることが増えた」

このようなお悩みはありませんか?

加齢だけが原因と思われがちですが、実は骨粗しょう症が関わっている可能性があります。

骨粗しょう症は全身の骨密度が低下する病気であり、歯を支えるあごの骨(歯槽骨)にも影響すると考えられています。

本記事では、骨粗しょう症と歯の関係、歯科治療時の注意点、50代から始めたい予防ケアについて解説します。

ご自身の歯と骨の健康を長く守るため、ぜひ参考にご覧ください。

骨粗しょう症と歯のつながり

骨粗しょう症は「骨がもろくなる病気」とされ、日本では多くの方が影響を受けていると報告されています。

ここでは、骨粗しょう症がどのようにお口の中に関係するのかを整理します。

骨粗しょう症とはどのような病気?

正常な骨と骨粗しょう症の骨を比較したイラスト

骨粗しょう症は、骨のカルシウムやタンパク質量が低下し、骨折しやすくなる状態を指します。

骨は常に作り替えられていますが、そのバランスが崩れることで骨密度が下がります。

歯を支える歯槽骨も例外ではありません。

歯槽骨が弱くなると、歯をしっかり固定する力が低下し、ぐらつきや抜歯のリスクが高まります。

閉経後の女性に多い理由(ホルモン変化との関係)

エストロゲンの減少と骨密度の関係を示すグラフ

50代以降の女性に骨粗しょう症が増える理由の一つに、女性ホルモン(エストロゲン)の減少があります。

エストロゲンは骨の代謝を調整する働きがあり、閉経後はその作用が弱まります。

その結果、骨の再生が追いつかず、骨密度が低下しやすくなります。

歯槽骨も同様の影響を受ける可能性があるため、「歯ぐきが下がった」「かみにくい」と感じることがあります。

骨粗しょう症が口腔内に及ぼす影響

骨の状態が変化すると、お口の環境にもさまざまな変化が現れることがあります。

ここでは代表的な影響について説明します。

歯周病の進行と骨粗しょう症の関係

骨粗しょう症によって骨の代謝が低下すると、炎症に対する回復力が弱まり、歯周病が進行しやすくなる可能性があります。

また、歯周病が悪化すると歯槽骨の吸収が進み、さらに歯を支える力が弱まります。

このように、骨粗しょう症と歯周病は相互に影響し合うことがあると指摘されています。

抜歯・インプラント・義歯治療への影響

骨粗しょう症のある方では、抜歯後の治癒がゆるやかになることがあります。

また、骨量が減少している場合、インプラント治療の適応について慎重な判断が必要になることもあります。

入れ歯についても、あごの骨がやせると合いにくくなることがあります。

違和感や痛みがある場合は我慢せず、調整を受けることが重要です。

骨粗しょう症治療薬と歯科治療の注意点

コップの水と一緒に置かれた薬のイメージ写真

骨粗しょう症の治療薬は骨折予防の観点から重要な役割を果たします。

一方で、歯科治療と関連する点もあるため、正しい情報共有が欠かせません。

ビスフォスフォネート製剤やデノスマブの服用時の留意点

骨粗しょう症の治療薬として、ビスフォスフォネート製剤デノスマブが使用されています。

これらは骨密度の維持に有効とされていますが、まれに顎骨壊死(がっこつえし)という副作用が報告されています。

発症頻度は高くありませんが、抜歯などの外科処置後に起こる可能性があるため、服用中であることを必ず歯科医師に伝える必要があります。

顎骨壊死(MRONJ)とは

顎骨壊死(MRONJ)は、あごの骨が露出し、治癒が遅れる状態を指します。

主な症状には、痛みや腫れ、骨の露出などがあります。

発生率は、ビスフォスフォネート製剤の場合、10万人年あたり1件程度です。(引用:顎骨壊死|日本リウマチ財団

そのため、適切な口腔管理と医科歯科連携によってリスクを低減できるとされています。

歯科治療を受ける前に確認しておきたいこと

骨密度検査の結果を確認しているイメージ

骨粗しょう症のある方が歯科治療を受ける際には、事前の情報共有が安全性を高めます。

ここでは、受診前に知っておきたいポイントをお伝えします。

受診前に必ず伝える情報

安全な治療を行うため、次の点を歯科医院に伝えましょう。

お薬手帳を提示するとスムーズです。

医科との連携が必要な場合は、紹介状のやり取りを行うこともあります。

注意が必要な歯科処置

抜歯やインプラントなどの外科的処置は慎重に計画されます。

一方で、虫歯治療や歯石除去、クリーニングなどは通常どおり受けられることが多いです。

薬は休薬した方がいい?

休薬については、短期間の中断でリスクが大きく下がるとは限らないとする見解もあります。

そのため、自己判断で薬を中止することは避けましょう

骨粗しょう症の治療は全身の健康管理に関わるため、必ず主治医と歯科医師が情報を共有し、総合的に判断することが大切です。

このような症状はお早めにご相談ください

骨粗しょう症では骨の新陳代謝が低下しやすく、軽い炎症であっても回復に時間がかかることがあります。

次のような症状がみられる場合は、自己判断せず歯科医院での確認をおすすめします。

骨粗しょう症の方が歯を守るための予防ケア

歯ブラシに歯磨き粉をのせている様子

骨粗しょう症があっても、日々のケアと定期的な管理によってお口の健康維持を目指すことができます。

ここでは予防に関するポイントをお伝えします。

毎日のセルフケアをしっかり行う

基本的には歯周病予防が重要です。

歯ぐきの炎症を抑えることが、歯槽骨の保護につながります。

歯ぐきの色や腫れを観察する習慣も早期発見に役立ちます。

定期検診と生活習慣の見直し

3〜6か月ごとの定期検診で歯周病の進行を確認します。

必要に応じてレントゲン検査を行い、あごの骨の状態を評価することもあります。

また、カルシウムやビタミンDを意識した食事、適度な運動、禁煙などの生活習慣改善も骨と歯の健康維持に役立つと考えられています。

よくある質問

Q1.骨粗しょう症の薬を飲んでいても歯科受診できますか?

はい、可能です。

薬の種類や服用期間を伝えることで、安全に配慮した治療計画が立てられます。

不安なことがあれば歯科医院に相談してみましょう。

Q2.薬を飲んでいると抜歯できませんか?

状態によっては抜歯もできます。

リスクを評価したうえで判断されますので、自己判断で放置せずまずは歯科医院に相談しましょう。

まとめ:骨粗しょう症があっても適切な管理で歯の健康維持を目指せます

手すりを持って階段を下りる高齢女性

骨粗しょう症は全身の骨に影響しますが、歯を支える骨も例外ではありません。

しかし、正しい情報を共有し、定期的な歯科受診とセルフケアを継続することで、リスクを抑えられる可能性があります。

骨粗しょう症の進行を抑えるために、ぜひ意識して過ごしてみてください。

気になる症状がありましたら当院へご相談ください

違和感を放置せず早めに受診することで、お口の状態を確認し、必要に応じた対応を検討しやすくなります。

星ヶ丘リーフ歯科・矯正歯科では全身の健康状態にも配慮しながら、患者さまのご希望を伺い、無理のない治療計画をご提案しています。

気になることがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

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