コラム

Column

歯ぐきの後退はなぜ起こる?原因から考える対策

「最近、歯が前より長くなった気がする」
「最近しみやすい」

その違和感は、歯ぐきの位置が少しずつ変化しているサインかもしれません。

歯ぐきの後退は、突然起こるものではありません。

生活習慣や炎症の積み重ねによって、徐々に進行するケースが多いと考えられています。

本記事では、歯ぐきが下がる原因、治療法、再発を防ぐための予防ケアまでを丁寧に解説します。

歯ぐきが気になる方はぜひ本記事をご覧ください。

「歯が長く見える」「しみる」症状は歯茎下がりの可能性も

歯ぐきが後退すると、歯の根元が露出し、冷たい飲み物や歯ブラシの接触でしみる症状が出やすいです。

また、歯が実際より長く見えることで、口元の印象が変わることもあります。

鏡で確認できる歯ぐきのサイン

歯茎が下がり歯がぐらついている状態を示したイラスト

歯茎下がりは急激に進むものではなく、徐々に変化します。

以下のような点を鏡でチェックしてみましょう。

2つ以上当てはまる場合、歯ぐきの後退が始まっている可能性があります。

知覚過敏や「老けて見える」印象との関係

歯の根の表面には象牙質(ぞうげしつ)という組織があり、刺激が神経に伝わりやすい構造をしています。

歯ぐきが下がって象牙質が露出すると、冷温刺激でしみる知覚過敏が起こりやすくなります。

さらに、歯ぐきのボリュームが減ることで歯が長く見え、口元の印象が変わることがあります。

更年期以降はホルモンバランスの変化により歯周病が進みやすい傾向です。

放置した場合に考えられるリスク

歯ぐきが下がると、歯を支える骨(歯槽骨)も減少していきます。

進行すると歯が揺れやすくなり、将来的に抜歯が必要になることも。

また、露出した根の部分はむし歯になりやすく、治療が複雑になることもあります。

歯茎が下がる主な原因

歯茎の退縮に影響を与える主な原因をまとめた図解

歯茎下がりは、一つの原因で起こるものではありません。

生活習慣や加齢、体質などが重なり合って生じることが多いと考えられています。

① 歯周病による骨の減少

歯周病は歯肉だけでなく、歯を支える骨(歯槽骨)にも影響を及ぼします。

炎症が慢性的に続くと、骨量が徐々に減少し、それに伴い歯ぐきの位置も下がることがあります。

初期段階では「歯磨き時の出血」や「違和感」程度で、自覚症状が乏しいのが特徴です。

② 強いブラッシング習慣

力を入れすぎた歯みがきや、硬めの歯ブラシの使用は、歯ぐきを傷つける原因になります。

毛先が軽くしなる程度の力で、歯と歯ぐきの境目をやさしく磨きましょう。

③ 歯ぎしり・食いしばり

無意識下の歯ぎしりや食いしばりは、歯や歯ぐきに強い力を加えます。

その負担が続くことで、歯を支える組織に影響が及ぶことがあります。

④ 加齢やホルモンバランスの変化

年齢とともに歯ぐきの代謝は緩やかになり、弾力が失われていきます。

特に更年期以降はホルモン変化の影響で炎症が起こりやすいといわれています。

⑤ 喫煙や口呼吸などの生活習慣

喫煙は歯ぐきの血流を低下させ、回復力を妨げる要因になります。

口呼吸による乾燥も細菌の増殖につながりやすいと考えられています。

⑥ 歯ぐきや骨が薄い体質

もともと歯ぐきや骨が薄い方は、外からの刺激を受けやすい傾向です。

ただし、適切なセルフケアと定期管理により進行を抑えられる場合もあります。

下がった歯茎は自然に戻る?

将来の健康について考えている高齢の夫婦の上半身イラスト

歯ぐきが下がった場合、「そのうち元に戻るのでは」と思われる方もいます。

しかし、自然に元の位置まで回復することは一般的には難しいです。

自然回復が難しい理由

歯ぐきは皮膚のように単純に再生する組織ではなく、骨や結合組織と密接に関わっています。

歯槽骨が減少している場合、歯みがき粉やマッサージのみで元の高さに戻すことは困難です。

炎症が改善して引き締まったように見えることはありますが、組織そのものが再生したとは限りません。

歯科治療で改善が見込めるケース

症状や原因によっては、歯科治療により見た目や知覚過敏の軽減が期待できる場合があります。

代表的な治療は、歯肉移植による根面被覆術歯周組織再生療法などです。

ただし、治療効果には個人差があり、すべての症例で同様の結果が得られるわけではありません。

早期の治療で進行を抑えられることも

軽度の段階であれば、ブラッシング指導クリーニングのみで歯茎下がりの進行を抑えられることもあります。

早めの受診により、身体的・経済的負担の軽減も期待できます。

歯茎下がりの主な治療法と特徴

治療法は原因や目的によって異なります。

見た目の改善を重視するか、知覚過敏の軽減を優先するかなど、希望に応じて検討します。

① 根面被覆術(歯肉移植)

自分の歯を移植し、露出した根を覆う外科的処置です。

審美的改善や知覚過敏の緩和が期待されます。

自費診療となる場合が多く、腫れや出血などの術後リスクが伴うことがあります。

② 歯周組織再生療法

歯周病によって減少した骨や組織の回復を目指す治療です。

材料や方法により保険適用の可否が異なります。

③ ダイレクトボンディング

露出した根面を歯科用樹脂(レジン)で覆う方法です。

比較的短時間で処置できることが多く、機能回復目的であれば保険適用となる場合があります。

④ ヒアルロン酸による歯肉ボリューム改善

注射で歯ぐきの厚みを整える方法で、審美目的のため自費診療です。

効果の持続期間には個人差があり、繰り返し施術が必要となることがあります。

治療後のセルフケアと再発予防

歯ブラシとマウスウォッシュを並べた口腔ケア用品の写真

治療後も日々のケアが重要です。

再発を防ぐためには、生活習慣の見直しが欠かせません。

適切なブラッシング

やわらかめの歯ブラシを選び、強く押しつけないことがポイントです。

電動歯ブラシも、軽く当てる程度で十分です。

フロス・歯間ブラシの活用

歯と歯の間の汚れは歯ブラシだけでは落としきれないため、フロス(糸ようじ)や歯間ブラシが有効です。

1日1回を目安に使用するのがおすすめです。

食いしばり対策

就寝中や作業中などの食いしばりは、歯や歯茎にとって非常に負担です。

ナイトガードの使用により、歯や歯ぐきへの負担軽減が期待できます。

生活習慣の見直し

禁煙や十分な睡眠、バランスのよい食事は歯ぐきの健康維持に役立ちます。

また、更年期以降は炎症が起きやすくなるため、睡眠・栄養・ストレス管理を意識しましょう。

歯茎下がりに関するよくある質問

Q1. 保険と自費の治療の違いは?

病気の治療を目的とする処置は保険適用となることがあります。

一方、見た目を改善する目的の治療は自費診療となるのが一般的です。

Q2. 治療しなかった場合のリスクはありますか?

進行により歯槽骨が少なくなり、歯の動揺やむし歯リスクが高まる可能性があります。

症状が軽いうちの受診が望ましいです。

まとめ:歯茎下がりは早期の確認が大切です

歯型模型と歯ブラシを使ったブラッシング説明用の写真

歯茎下がりは進行性のことが多いです。

しかし、早期に原因を把握し適切なケアを行うことで進行を抑えられることがあります。

大切なのは原因を正しく把握し、歯周病の管理、適切なブラッシング方法の習得、そして生活習慣の見直しを総合的に行うことです。

名古屋で歯茎下がりにお悩みの方は、当院へご相談ください

星ヶ丘リーフ歯科・矯正歯科では、お口全体を総合的に確認し、検査結果に基づいた説明を行っています。

カウンセリングから検査、ブラッシング、メンテナンスまで継続的にサポートできる体制を整えています。

少しでも気になる症状があれば、ぜひお早めにご相談ください。

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