歯周病になりやすい人の特徴とは?喫煙・糖尿病・ストレスなどのリスクを解説

手鏡で口元の状態を確かめる女性の様子

「歯みがきは毎日しているのに、歯周病と言われてしまった」
「歯周病になりやすいタイプって、あるのでしょうか?」
「家族に歯周病の人がいると、自分も心配で…」

診療の場では、こうした声をよくお聞きします。

歯周病は、お口の細菌のみで起こるわけではありません。ふだんの過ごし方や体全体の状態など、いくつもの条件が重なって発症します。そのため、同じように歯みがきをしていても、かかりやすい方とそうでない方に分かれます

このコラムでは、歯周病のリスクを押し上げる要因を、歯科医師の立場から順番に見ていきます。基礎的な知識は公的機関の情報も参考になります(参照:歯周病(厚生労働省 e-ヘルスネット))。

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歯周病は生活習慣と深く結びついています

歯周病のきっかけとなるのは、お口にたまる細菌のかたまり(プラーク/歯垢)です。

ただ、実際に発症するまでには、

  • タバコ
  • 糖尿病
  • 強いストレス
  • 睡眠の不足
  • 口呼吸

といった条件が重なって関わります。こうした点から、歯周病は暮らしぶりと切り離せない病気とされています。

歯周病になりやすい方に見られる7つの傾向

リスクを高めやすい要因を、はじめに表にまとめました。当てはまる項目がないか、確かめながら読み進めてみてください。

傾向リスクが高まりやすい理由見直しのポイント
① タバコを吸う歯ぐきの血流と抵抗力が落ち、出血しにくく気づきにくい禁煙・本数を控える
② 糖尿病がある炎症が生じやすく、傷んだ組織が回復しにくい血糖の管理
③ ストレスが多い抵抗力の低下や歯ぎしり・食いしばりを招く睡眠と休息の確保
④ 口呼吸が多い口が乾き、細菌が増えやすくなる鼻呼吸を意識する
⑤ みがき残しが多いすき間や境目に汚れが残りやすいフロス・歯間ブラシの併用
⑥ 通院が空いている自分では落とせない歯石がたまる定期的なクリーニング
⑦ 家族に歯周病の人がいる体質や生活習慣が似やすい早めの予防と検診
洗面所の鏡で歯ぐきの状態を確かめる女性の様子

① タバコを吸う人

喫煙は、歯周病を引き起こしやすい代表的な要因です。

タバコを吸い続けると、

  • 歯ぐきに酸素や栄養が届きにくくなる
  • 細菌へ立ち向かう力が弱まる
  • 炎症が起きても回復に時間がかかる

といった変化が生じます。しかも歯ぐきが出血しにくくなるぶん、異変のサインに気づくのが遅れやすい点にも注意しておきたいところです(参照:喫煙と歯周病(厚生労働省 e-ヘルスネット))。

② 糖尿病のある人

糖尿病は、歯周病と互いに影響し合う関係にあります。

血糖の高い状態が続くと、

  • 細菌への抵抗力が弱まる
  • 歯ぐきに炎症が生じやすい
  • 傷ついた組織が回復しにくい

といった状態になり、歯ぐきの状態が悪くなりやすくなります。反対に、歯周病が重くなると血糖のコントロールにも響くことがわかっています。

③ ストレスが多い人

心と体の緊張が続くと、体を守る力が低下し、歯ぐきの状態が悪くなりやすくなります。

あわせて、ストレスは、

  • 歯ぎしり
  • 食いしばり
  • 眠りの浅さ

などにつながり、お口への負担を大きくすることもあります。

④ 口呼吸をしている人

いつも口が開いていると、お口の中が乾いた状態になりがちです。

唾液には、お口の中を潤し、細菌を流して清潔に保つ役目があります。口呼吸でその働きが弱まると、細菌にとって居心地のよい環境ができてしまいます。

⑤ みがき残しが多い人

歯周病のもとになるプラークは、毎日のブラッシングで落とすことが基本です。

とはいえ、

  • 歯と歯のすき間
  • 奥歯の裏側
  • 歯と歯ぐきの境目

といった場所は汚れが残りやすく、気づかないうちに進んでいることも少なくありません。

⑥ 歯科医院から足が遠のいている人

こびりついた歯石は、ふだんのブラッシングでは取りきれません。そのため、しばらくクリーニングを受けていない方は、リスクが上がりやすくなります

⑦ ご家族に歯周病の方がいる人

「親も歯周病だから、自分も心配で…」というご相談をいただくことがあります。

歯周病そのものが親から子へ直接うつるわけではありません。とはいえ、

  • 炎症を起こしやすい体質
  • 歯並び
  • 唾液の性質
  • 生活の習慣

などには、家族で似た傾向が出ることがあります。ご家族に歯周病の方がいるなら、早めの対策を意識しておくと安心です。

これらに共通していること

ここまで見てきたとおり、歯周病には細菌だけでなく、生活のしかたや全身のコンディションが深く関係します。

歯周病は歯ぐきのトラブルであると同時に、日々の暮らしぶりが映し出される病気ともいえるのです。

歯周病を防ぐために意識したい3つの柱

予防のカギは、次の3本柱をそろえて続けることです。

歯周病予防で大切な3つの柱(毎日のセルフケア・生活の見直し・歯科医院でのケア)を示した図

1. 毎日のセルフケア

  • ていねいなブラッシング
  • フロスや歯間ブラシの活用

2. 生活の見直し

  • 禁煙
  • しっかり眠る
  • ストレスとの付き合い方
  • 血糖の管理

3. 歯科医院でのケア

  • 歯周組織の検査
  • 専門的なクリーニング
  • 歯石の除去

どれか一つに頼るのではなく、3つをバランスよく重ねることが予防につながります。

歯周病になりやすい人からよくいただくご質問

しっかり歯を磨いていれば歯周病は防げますか?

ブラッシングは欠かせませんが、それだけで完全に防ぎきれないこともあります。喫煙や糖尿病、ストレスなど暮らし全体や体の状態も関わるため、毎日のケアと歯科医院でのチェックを組み合わせると安心です。なお、効果の出方には個人差があります。

家族が歯周病だと、自分も歯周病になりやすいですか?

歯周病そのものが遺伝でうつるものではありません。ただ、体質や生活の習慣に似た点が出やすいため、なりやすい傾向がみられることはあります。気になる方は、早めの予防と検診をおすすめします。

自分が歯周病になりやすいかどうかは調べられますか?

歯科医院では、歯ぐきの状態や歯周ポケットの深さなどを検査で確かめられます。ご自身のリスクを知りたい場合は、検診の際に気軽にお尋ねください。

まとめ

歯周病になりやすい方には、

  • 喫煙
  • 糖尿病
  • ストレス
  • 口呼吸
  • みがき残し
  • 家族に歯周病の方がいる
  • 検診から足が遠のいている

といった傾向がみられます。

歯周病は細菌のみで起こるのではなく、毎日の暮らしと深く結びついた病気です。だからこそ、日々のセルフケアと定期的なメンテナンスを積み重ねることが、何よりの備えになります。なお、進み方や予防の効きめには個人差があります。

星ヶ丘リーフ歯科・矯正歯科では、歯周病の治療にとどまらず、患者様お一人おひとりの生活やリスクに合わせた予防にも力を入れています。「もしかすると歯周病になりやすいかも」と感じている方は、気になる症状がある場合も含めて、どうぞお気軽にご相談ください。

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